キンザー跡先進都市に 対立越え、未来を共有 松本哲治氏<浦添市長選候補者に聞く>


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 7日投開票の浦添市長選は6日、選挙戦の最終日を迎えた。市長選に立候補している現職の松本哲治氏(53)=無所属、自民、公明推薦=に、選挙戦の手応えや有権者への訴えを聞いた。(浦添市長選取材班)

インタビューに答える松本哲治氏

Q.選挙戦の手応えと政策の浸透度は。

 「新型コロナウイルス対応で公務が忙しかったが、告示に入ってから徹底的に地域の皆さんにお会いしている。『待ってたよ』という感じでとても手応えがある。政策の浸透度も、皆さんを集めて話す機会はないが、インターネットや新聞、チラシを通して徐々に上がってきていると思う」

Q.今回の選挙の意義は。

 「この8年間、コロナ対応も軍港問題も非常に難しい判断をしなければいけなかった。そういった判断について市民にしっかりと話し、このまま私が続けていいのか判断してもらう。私への“信任投票”だ」

Q.有権者に最も訴えたいことは。

 「『国・県・那覇市 対 浦添市』という対立構図を乗り越え、みんなで素晴らしい浦添、素晴らしい那覇、素晴らしい港にすると合意した。そこをしっかり進める。もう一つは、キャンプ・キンザー跡地でアジアに対抗できる最先端都市をつくる。わくわくする未来を共有していきたい」

Q.軍港に関する判断には公約破りとの批判もある。

 「軍港が造られるのは嫌だし、造らなければいけないなら端にしてくれというのが浦添の民意だが、浦添の意思だけで決定できるものではなかった。妥協と言うのか、小異を捨てて大同につくと言うのかはそれぞれが判断することだが、私は戦いをやめて皆が連帯できる方向性を選んだ」

Q.コロナ対策の考えは。

 「浦添市独自の政策も大切だが、国や県とどう合わせていくかということも大切だ。ワクチン接種も県と一体となってやらないといけない。限られた財源なので必要であれば直接現金給付もするが、より波及効果が市民一人一人や市内事業所に行き渡るような政策も考えていきたい」


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