軍港移設絶対に止める 市民置き去り、変える 伊礼悠記氏<浦添市長選・候補者に聞く>


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 7日投開票の浦添市長選は6日、選挙戦の最終日を迎えた。市長選に立候補している新人で前浦添市議の伊礼悠記氏(38)=無所属=に、選挙戦の手応えや有権者への訴えを聞いた。(浦添市長選取材班)

インタビューに答える伊礼悠記氏

Q.選挙戦の手応えと政策の浸透度は。

 「当初は高齢世代が中心だったが、日を追うごとに子育て世代や若者世代からの反応も出てきた。知名度が心配だったが、街頭へ出る度に手応えを感じる。遊説先でさまざまな世代の方と話すが、『他の市町村より子育て施策が劣っている気がする』『キッズファーストをうたいながら、子育て政策は県の到達点に合わせているだけで、自ら拡充していない』などの声が聞かれた。軍港移設問題でも、『なぜ浦添に移設しなければならないのか』と疑問を持つ市民が多い。那覇軍港は遊休化しており、無条件に返還すべきだ」

Q.市長選の意義は。

 「現職は公約を掲げて破るを繰り返している。市民置き去りの市政になっていないか。市長選は市民自身が市の将来を考える大事な機会だ」

Q.有権者に最も訴えたいことは。

 「コロナ禍の中、多くの人が大変な状況にある。政治や選挙に気持ちが向かないかもしれない。しかし、コロナ対策や軍港問題も全て政治につながる。今、政治不信が広がっているが、政治家を選ぶのは私たち一人一人だ。だからこそ政治は変えられる。現職は菅政権と一体となっている。国の政治も浦添の政治も変えていこう」

Q.コロナ対策の考えは。

 「浦添は財政力指数は高い。約16億円の財政調整基金をコロナ対策に回す。国の財政支援も弱い。県と協力しながら国に対してしっかりと財政支援を求めていく。今こそ暮らしと雇用を守らなければならない」

Q.軍港建設を止める方策をどう考えるか。

 「選挙戦で私は軍港建設は絶対に許さないということを訴えている。私が勝利することが軍港を止める最大の方法だ」


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