つるプリ食感で、気付けば完食 多彩な「たれ」がたまらない 宮古素麺(宮古島市)<うちなー味まーい24>


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お店一押しの太細麺食べ比べセット。つけだれは(左手前から)トマト、サバみそ、豚バラ、ごまだれ、とろろ卵から二つ選べる

 しこしこぷりっとした歯触りに、のどをつるんと通る快感。たまらずもうひとすすり。気付けばぺろりと完食してしまう。そんなそうめん屋が宮古島市にオープンした。1月21日に開店したばかりの「宮古素麺」は徳島県出身の店主・尾上一昭さん(54)のこだわりの味が売りのそうめん専門店。昼食時は常に地元客で席が埋まる人気ぶりだ。

 宮古素麺のメニューは温そうめんと冷そうめんに分かれる。そうめんも尾上さんの出身地・徳島県名産の半田そうめん(太麺)と島の光(細麺)から選べる。全メニューの基本となるだしは北海道日高産の昆布に宮古島伊良部産のかつお節で仕上げた。

 お店の一押しは両方の麺が楽しめる冷そうめん食べ比べセット。つけだれはサバみそとトマト、ごまだれ、とろろ卵、豚バラの5種類から二つ選べる。鼻から抜ける風味がたまらないサバみそもいいし、もっちりとしたとろろが絡むとろろ卵も捨て難い。さわやかなトマトもうれしい…とつけだれ選びだけでもよだれが出てくること請け合いだ。おまけに余ったつけだれは熱いカツオだしで割って最後まで楽しめる。

 飲食店に初挑戦だからこそ全メニューに「こだわっている」。原価率が5割を超えている品もある。尾上さんは「自分が好きなもの、おいしいと思ったものだけを提供する。だから、いまだに少しずつ改良し続けている。いつか、うちのそうめんが島の新しい名物になればいいな」と笑った。

 営業は午前10時半~午後3時。水曜休。宮古島市平良下里1021の1。(電話)0980(72)2822。

「ぜひ食べに来て」と呼び掛けるスタッフの冨田浩史さん(左)と楠本将昂さん=4日、宮古島市平良下里の宮古素麺