うるまで14日に旧正月闘牛 シーの一番で有望牛が激突


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
毛並みが赤焦げ茶色の闘勢琥珀

 【うるま】新春の三が日大闘牛大会に引き続き、旧正月大闘牛大会(主催・石川闘牛組合、共催・琉球新報社)が14日、うるま市石川多目的ドームで午後1時から開かれる。入場料金は男性3千円、女性2千円、中・高校生千円、小学生以下は無料。前売り券は屋良闘牛ビデオ、国栄ビデオ、キャッスルハイランダー、まんぷく食堂で取り扱っている。

 注目のシーの一番は、無敗の若手有望牛として闘牛ファンから期待されている闘勢琥珀とウシジマが激突する。シーの二番は、5連勝無敗の人気花形牛大志パンダさくらに、2連勝と絶好調の南星白虎が挑む。取組は全部で10組、20頭の猛牛が登場する。以下は、好取組の対戦予想だ。

岩手産の大型牛ウシジマ

 

 ■(シーの一番)闘勢琥珀×ウシジマ
 闘勢琥珀は、長くて鋭く尖(とが)った角を武器に掛け技から一気にスピードのある腹取り攻撃を繰り出す期待の若手有望牛だ。系統的には沖縄闘牛界の中量級部門で大活躍した名牛梨夢神(リムジン)の直系だ。この系統では、現在、新力Babyが躍進中。うるま市闘牛候補牛審査会においても優秀牛に選ばれている。毛並みが赤焦げ茶色と独特の色彩を放っていることから、その特徴を生かして琥珀と名付けられているようだ。戦歴1勝無敗。
 一方、対戦相手のウシジマは、横開きの長い角を使っての掛け技からの腹取り速攻を得意とする岩手産の大型牛だ。幼少の頃から徳之島で育成されていたが、昨年の6月ごろ沖縄遠征している。沖縄初戦は、今年1月3日に行われた新春南部大会で、大型牛の赤飯を1分余で撃破。スピードのある腹取り攻撃が印象的だった。戦歴は1勝無敗。なお、徳之島での戦歴はなし。
 両牛ともにこれからの沖縄闘牛界を背負って立つ大型有望牛同士の激突に注目したい。

 

 ■(シーの二番)大志パンダさくら×南星白虎
 大志パンダさくらは、軽快なフットワークを武器に掛け技からスピードのある腹取り速攻を繰り出す超人気花形牛だ。2016年10月にあった第11回うるま市祭り闘牛大会でデビューし、雷神鯱との初戦で白星を挙げて以来、闘牛生活が7年にも及ぶ大ベテラン牛だ。その間、久米島大力、二代目テスリ産業パンダ、天蛇嵐シャンシャン、ハヤタカ7ちゃんに勝利。沖縄デビュー以来負けなしの5連勝と輝かしい戦歴を誇っている。

 対戦する南星白虎は、長くて鋭く尖(とが)った角を使っての強烈な掛け技からの腹取り攻撃を得意とする徳之島産の荒技牛だ。沖縄初戦は、昨年1月5日に行われた平成11・12年生成人記念大会での優志トゥンガン戦。対戦相手の優志トゥンガンを得意の掛け技で終始圧倒しての白星。続いて、2戦目は、今年1月の新春華牛大闘牛大会で、強豪牛の目取真トガイーを撃破する殊勲の金星を挙げている。沖縄移籍後は2連勝と絶好調だ。

 絶好調の南星白虎が5連勝無敗の大志パンダさくらに対してどのような闘いを挑むか、楽しみな一番だ。 (平川康宏通信員)