【名護】名護市東江区の神ケ森周辺で沖縄富士通システムエンジニアリング(那覇市)による桜の植樹が1月30日、行われた。
きっかけは昨年2月に同区で開催された「東江桜スゥーブ(勝負)記念シンポジウム」へ同社が協力したこと。社員一同で桜の植樹をしようと1年かけて計画した。
同社の小橋川歩さん(41)は「地域の“桜植樹のまちづくり”に感銘を受け、当初の計画では社員やその家族30人程度で行う予定だったが、コロナ禍のため、規模を縮小した。奇遇にも今年の神ケ森の光文字が『歩』で私の名前と同じ。この1年が飛躍の年になれば」と話した。今年はコロナ禍の影響で社員5人での植樹となったが、毎年増やしていきたいと意気込む。
東江区では約60年前から当時の若衆11人からなる「ばかなろう会」によって桜の植樹が行われ、現在も引き継がれている。
東江桜スゥーブ実行委員会の取り組みはその功績が評価され、昨年10月にあった2020年度沖縄都市緑化月間の亜熱帯緑化事例発表会で最優秀賞を受賞した。
今回植樹した桜は、最優秀賞受賞の副賞として名護市から譲り受けた20本のうちの10本。例年桜は10月から暑くなる前の5月か6月までに植樹が行われる。コロナ禍が落ち着き、もし間に合えば当初の計画通り、社員みんなでもう一度植樹したいという意向を小橋川さんは示している。
(宮里美智留通信員)