日本ハム6年目の上原 「飛ばしすぎないよう」臨むキャンプ 威力増した直球が飛躍の鍵


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キャッチボールで肩慣らしする日本ハムの上原健太=1日、名護市のタピックスタジアム名護サブグラウンド(ジャン松元撮影)

 日本ハムにドラフト1位で入団して6年目を迎える上原健太(あげな中―広島・広陵高―明治大出)。

 「最も手応えのあるシーズンだった」という昨季は、9月17日のソフトバンク戦で勝ち星には結び付かなかったものの自己最長の8回3分の1イニングを投げた。

 球速も140キロ前後から150キロ台に飛躍し、北海道のファンを驚かせた。

 昨年はキャンプ中から左肩痛で2軍落ちしたが「ボールを握れないなら何かしよう」と、胸郭や股関節を柔らかくするストレッチを始めた。「固定観念を捨てた」と自らの感覚を頼りに重心移動を意識しないフォームに変えた。キャッチボールに変化が現れ、2軍で140キロ台後半を出すようになった。

 「1軍で披露してみんなに驚いてもらおう」と満を持して9月2日に初先発。自己最速の152キロをマークして結果を残し、先発ローテーションに加わった。しかし「新しくチャレンジしたことが身に付いてまだ間がなかった」と10月に失速。高い出力を維持するという課題は残ったものの「確実にレベルが上がった」と手応えがあった。

 キャンプは「飛ばしすぎないように投げたい気持ちを我慢している」と段階を踏んで調子を上げる。初日の1日はチームメートと談笑するなど笑顔が目立ち、自主練習で入ったブルペンでは「傾斜を使って体の使い方を確かめた」と40球程度にとどめた。

 昨季は出遅れもあり7試合で1勝3敗の防御率4・46。「調子の波を抑える。難しいけど、力をコンスタントに出す方法を自分で見つけないと先が見えてこない」。静かな語り口に強い覚悟がにじみ出ていた。
 (古川峻)