新型コロナ県内確認1年 死亡累計100人 90代超が6人に1人


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスの感染者が県内で初確認されてから14日で1年が経過した。13日現在、県内の累計感染者数は7971人で8千人に迫る。累計死者数は13日に100人となり、死亡率は1・25%となった。年齢が公表されている死者は、30代以下はゼロだった。40代以上は年代が上がるごとに死亡率が上昇していることが判明、90代以上では6人に1人が死亡した。

 死亡率は13日午後6時現在、国内平均で1・66%、世界全体で2・2%。県内は40~60代は1%未満で低水準だったが、70代は3・81%、80代は7・92%、90代は16・57%と高くなった。

 県内では昨年2月14日に感染者が初めて確認され、それから約半年後、県独自の2回目の緊急事態宣言期間に入った8月9日に累計感染者数が千人台になった。同月は感染が拡大し、同月27日に2千人を突破した。8月だけで死者の発表は最多の21人となった。

 感染者数は昨年10月21日に3千人台、同11月23日に4千人台、同12月22日に5千人台になり、ほぼ1カ月ごとに千人ずつ増加した。その後は今年1月13日に6千人台、県独自の3回目の緊急事態宣言期間に入った同月24日に7千人台に達し、ペースが加速した。

 この間、県は県内で121例のクラスター(感染者集団)を認定した。13日までの新規感染者は3日連続で10人台、直近1週間では156人で、減少傾向にある。

 一方、医療提供体制は療養者数が427人、病床占有率が79・1%で、いずれも県の警戒レベル第4段階「感染蔓延(まんえん)期」の水準を維持しており、緊急事態宣言解除の目安には達していない。