西武・與座「直球を磨いていく」 再び先発ローテーション目指す


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先発ローテーションを視野に、力強く投げ込む與座海人=7日、高知県立春野総合運動公園野球場(球団提供)

 昨年、プロ入り3年目で初の1軍登板に、開幕ローテーション入りという好スタートを切った西武の與座海人(25)=沖縄尚学高―岐阜経済大出。先発で8試合に登板し、2勝4敗の防御率5・45。内容的には「開幕ローテーションには入れたが、思うような投球ができずなかなか勝てなかった」と良くも悪くも濃い1年だったよう。緩急を自在に操るアンダースローは昨年のキャンプで、変化球を中心に制球力に磨きをかけた。1軍登板での苦い経験を得たことしは「直球を磨いていく」とブルペンで何度も直球を投げ込む。

 2018年に受けた右肘の靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)の影響で、手術直後の「右肘をかばうフォームが染みつき直球がカットし切れが良くなかった」と課題を再認識した。

 1月の自主トレで、同じく下手投げの楽天の牧田和久とソフトバンクの高橋礼と過ごし、直球の強さを課題に技術指導や情報交換など充実した時間を過ごせたよう。キャンプでも引き続き「(直球の切れ)を修正し、強いまっすぐを投げる」とテーマを掲げ、まい進する。

 再び先発ローテーション入りへの期待もかかる4年目は「完投を増やし、勝ち星も2桁近くにしたい」。昨年は六回まで投げると「いっぱいいっぱいだった。ことしは試合終盤まで登板姿を見せられるよう頑張っていく」。チームが掲げる、2年ぶりのパ・リーグ制覇に貢献を誓い、西武のサブマリンが始動する。

 (上江洲真梨子)