石川真生さん写真展、3月に県立博物館で「人に密着、迫力見て」 47年間の作品500点


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「石川真生展 醜くも美しい人の一生、私は人間が好きだ」のポスターを手に来場を呼び掛ける県立博物館・美術館の学芸員・亀海史明さん(右)、広報営業担当・金城正仁さん=12日、那覇市泉崎の琉球新報社

 写真家の石川真生さん(67)が約47年間の活動の中で撮影してきた写真を展示する県立博物館・美術館主催の企画展「石川真生展―醜くも美しい人の一生、私は人間が好きだ。」が3月5日から那覇市おもろまちの同館で始まる。6月6日まで。石川さんの初期の作品から最新作までを網羅し、前半(3月5日~4月25日)と後半(4月27日~6月6日)で展示を入れ替えながら計約500点を展示する。

 展示するのは、金武町やコザ市(当時)など基地の街で働く女性らを撮影した「アカバナー」(1975~77年)や「沖縄芝居―仲田幸子一行物語」(77~91年)など全15シリーズ。発表当時に印刷し展示した「ヴィンテージプリント」を数多く展示する。2014年から続けている「大琉球写真絵巻」は展示を入れ替えながら全ての写真を紹介する。

 企画した県立博物館・美術館学芸員の亀海史明さんは、石川さんについて「人と密着し、寄り添って撮影するスタイル。一つ一つの写真にエネルギーがある。発表当時のプリントの迫力を見てほしい」と語った。

 会期中に石川さんのギャラリートークを6回開く予定。5月9日午後2時からは同館講堂で展示と連動したシンポジウムも開く。

 問い合わせは県立博物館・美術館(電話)098(941)8200。