沖縄の緊急事態宣言、6指標のうち5つが解除水準 感染状況は予測上回る改善


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 2月に入って沖縄県内の新型コロナウイルスの感染者数が減少に転じ、15日は約4か月半ぶりに1日の感染者数が1桁となった。県が独自の緊急事態宣言の解除目安とする6指標のうち、5指標が条件を満たす水準にある。県は15日、新型コロナ対策本部会議を開き、感染状況が当初予想より改善していることから、今月28日までとしている宣言解除の時期の検討を進めることを確認した。

 県は宣言延長を発表した今月4日、月内の感染状況の推計値を示した。宣言が続くことで療養者数や1週間の感染者数が下がる見通しを描いているが、15日時点の療養者数は360人、1週間の感染者数は113人で、推計値を上回る減少幅となっている。療養者数は依然、宣言解除の目安を満たしていないが、ここ1週間は日々数十人規模で減少している。

 一方で、県が6指標以外の目安に掲げる入院者数、そのうちの中等症以上の患者数は、15日現在で目安の数値より多い状況となっている。