那覇市の繁多川と若狭が公民館報コンクールで銀賞 コロナ下で多彩な情報発信 同市町村で同時受賞は初


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
館報をPRする繁多川公民館の職員=那覇市繁多川の同館

 【那覇】那覇市の繁多川公民館と若狭公民館がこのほど、2020年度第8回全国公民館報コンクール(全国公民館連合会主催)で銀賞に輝いた。同連合会によると、同じ市町村の複数公民館が銀賞以上を同時に受賞するのは初めて。

 繁多川公民館の館報は年4回発行しているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のために臨時休館した4~6月とお盆の時期に号外を計7回発行した。号外発行は「休館中に館報で公民館の機能を果たせないか」と考えたのがきっかけ。地域の人が紙面に登場し、家の中でできる遊びや散歩コースなどを紹介することで「公民館に集っているような気持ちになれたら」と試みた。行政の支援情報なども最新のものを掲載するよう心掛けた。

 南信乃介館長は「公民館の役割を改めて認めてくれる機会になったのではないか。紙媒体の力も感じた」と話した。

館報をPRする若狭公民館の職員=那覇市若狭の同館

 若狭公民館は臨時休館中に「楽しく家で過ごせるように」とコロナをテーマにした川柳や家での過ごし方のアイデアを募集した。届いた作品を館報やブログ、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで紹介した。感染対策や支援情報なども掲載した。旬の情報を届けられるように通信アプリ「ライン」での発信も始め、館報にQRコードを載せてラインに誘導した。

 宮城潤館長は「職員全員で作った館報が評価されてうれしい。今後もテーマを掘り下げて発信できたらいい。新しい発見のある紙面にしたい」と話した。