九州懸け55チーム! 県春季高校野球3月20日開幕 保護者のみ観戦可能に


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県高校野球春季大会の組み合わせ抽選に臨む各チームの監督ら=16日、北中城村立中央公民館

 4月の九州大会派遣を懸けた第68回県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)の組み合わせ抽選会が16日、北中城村立中央公民館で開かれ、1回戦23試合の対戦カードが決まった。連合チームを含む62校55チームが出場する。3月20日に開幕し、決勝は4月4日午後1時からアグレスタジアム北谷で行う。保護者らに限定し観客を入れる。開会式は行わない。シードは秋季大会の成績を参考にした4校で、第1シードから順に沖縄尚学、沖縄水産、与勝、興南。シード順は抽選で決まった。秋季準優勝の具志川商が選抜大会に出場するため、秋の準々決勝で優勝校の沖縄尚学に敗れた沖水が代わりにシードに入った。本大会の優勝校は、第148回九州地区高校野球大会(4月24~30日、大分県)への出場権を得る。チャレンジマッチ(4月10日、アグレ北谷予定)で具志川商と対戦する。夏のシード決めのため、3位決定戦も行う。優勝、準優勝校と具志川商は熊本・沖縄交流試合(5月15~16日、沖縄県内)で熊本県の秋季大会上位校と対戦する。

―展望―

 春の大会は各校とも冬のトレーニングの成果が注目される。走攻守でそれをいかんなく発揮し、チャンスにつなげることができるかが勝敗を分ける鍵となる。昨年の春季大会4強は日本ウェルネス、宮古、沖縄工、中部商とノーシード勢が占めた。この1年は夏、秋の大会で中部勢に勢いがある。勝ちを積み重ねていく中でチーム力を伸ばせるかも優勝を成し遂げるための条件となる。

<Aブロック>

 秋季を制した沖尚がシード。おびやかす存在となりそうなのが知念だ。攻守でレベルが高く、秋季大会などで強豪校と競り合った。勝ち上がりに注目だ。コザや前原などの中部勢も力がある。

<Bブロック>

 KBC未来と球陽は注目カード。KBCは夏の4強で、好投手を擁する球陽の攻撃力が焦点になる。沖縄工が底力を発揮できるかも見どころだ。シードの沖水は機動力を武器に上位をうかがう。

<Cブロック>

 シードの与勝は秋季に快進撃を続けた勢いがある。2回戦から登場の浦添商も実力校。夏季4強の美里工は、伸びしろ十分の沖縄カトリックと1回戦で対戦。成長力が期待のチームがそろう。

<Dブロック>

 最も激戦が予想される。宮古と豊見城は好カード。豊見城は秋季で興南と接戦し、宮古も8強入りの実力校。首里にも注目だ。日本ウェルネスは秋に敗れたシードの興南への雪辱に燃える。

 

―シード校主将抱負―

秋季九州悔しさ糧/仲宗根皐主将

 仲宗根皐主将(沖縄尚学) 昨年の秋季九州大会での悔しさを糧にトレーニングに励んできた。その成果を春季大会で発揮し、夏につながる大会にしたい。

挑戦者の気持ちで/比嘉優主将

 比嘉優主将(与勝) 個人練習を取り入れ、個々の力も上がってきた。やるべきことを統一し、チーム一丸でチャレンジャーの気持ちで4強以上を目指す。

大胆細心戦い抜く/大城宗慶主将

 大城宗慶主将(沖縄水産) 打撃と機動力を生かした攻撃的なチームに仕上がった。「大胆細心」を胸に優勝目指して最後まで戦い抜きたい。

一戦必勝で頂点へ/宮城琉人主将

 宮城琉人主将(興南) ミスで準決勝敗退した秋の雪辱を果たすために、厳しい冬場のトレーニングを積んできた。春は一戦必勝で頂点を目指す。