窪徳忠賞に沖国大教授の石垣直さん 沖縄・台湾の祭祀研究


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
石垣直さん

 沖縄国際大学南島文化研究所は18日、琉球と中国の関係を研究する若手研究者に贈る「第25回窪徳忠(くぼのりただ)琉中関係研究奨励賞」に、同大総合文化学部教授の石垣直さん(45)を選出したと発表した。石垣さんは台湾原住民族や県の久米至聖廟での祭祀などを研究してきた。沖縄と台湾側の史料研究とフィールドワークを通して久米至聖廟の祭祀が台北市孔廟の影響を受けていることを明らかにした。

 同研究所は「沖縄・台湾関係を視座とし、歴史的・社会的意義を考察する研究姿勢は継続的に発展する可能性が高い」と評価した。

 石垣さんは「私の調査・研究は台湾から始まった。今回、受賞できて光栄だ。今後も文化人類学の長所を生かし、周辺地域との比較を意識した研究を進めていきたい」とコメントした。