宮古島市未来創造センターが日本空間デザイン賞で入賞 テーブルサンゴの重なりをイメージ


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
日本空間デザイン賞2020で入賞した宮古島市未来創造センター(アトリエ・門口提供)

 【宮古島】日本空間デザイン賞2020(日本空間デザイン協会主催)にこのほど、宮古島市未来創造センターが選ばれた。公共生活・コミュニケーション空間の部門で入賞した。公共施設でありながら大胆な空間デザインが評価された。

 同賞は国内最大級のデザインアワード。心の豊かさに価値観を求めるなど、希望あふれる未来を切り開くことを使命として掲げる。活動によって新しいデザイン価値や、優れた人材の発掘につなげようと設立された。今回は国内外から1068点の応募があった。

 ショップ空間、食空間、住空間など11のカテゴリーからゴールド作品を選出し、アワードが決まる。昨年11月に表彰式が東京で開かれた。

 宮古島市未来創造センターは2019年8月に完成し供用を開始した。3階建てで、テーブルサンゴが重なる形状をイメージし、流線型の深いひさしが特徴的な施設。図書館を中心に、300人収容可能な講演展示会などを行う多目的ホールも設置されている。

 デザインを手掛けたアトリエ・門口の門口安則社長は「今回このような全国的なデザイン賞に入賞できたことに感謝している。ただ、現在はコロナ禍で施設では、以前の笑い声やにぎやかさがなくなり寂しい限りだ。いつの日かまた子どもたちや市民に笑顔で利用していただけることを願っている」と語った。