まるで緑のじゅうたん! アーサの収穫が最盛期 伊是名村


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ヒトエグサひび立て式養殖場で収穫作業を行う生産者の松村亮太さん、妙子さん夫婦=15日、伊是名村内花区の内花地先(通称ガナハ)

 【伊是名】伊是名産の養殖アーサの収穫が最盛期を迎えている。鮮やかな緑色のアーサは沖縄の食卓に欠かせない春の風物詩で、近年は県外でも知名度がある人気の食材だ。

 伊是名村内花区の内花地先(通称ガナハ)にある、生産者の松村亮太さんのヒトエグサひび立て式養殖場では、今季は品質もよく豊漁だ。松村さんは養殖網300枚を張り、1月下旬から刈り取り始め4トンの収穫を見込んでいる。

 伊是名村のアーサ養殖は、2011年度から開始した。伊是名漁協と伊是名集落が農林水産省の「水産関係地方公共団体交付金等実施要綱」などに基づく「離島漁業再生支援交付金」を活用し国・県・村の補助を受けてアーサ養殖場特定区画漁業権免許取得やアーサ養殖に必要な備品購入など基盤整備を行ってきた。また、先進地視察や県普及員の指導を受けるなど、試行錯誤を繰り返しながら養殖技術を身に付けてきた。

 収穫したアーサは工場で選別・加工される。製品は真空パック生アーサと乾燥アーサの2種類あり、これまで島内消費が主だったが、昨年から乾燥アーサの県外取引が始まり作業に追われている。(比嘉陽子通信員)