沖縄、飲食店でのコロナ感染相次ぐ 別のクラスターから派生する例も【2月24日】


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 沖縄県は23日、県内で新たに3件の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)を認定した。このうち2件は飲食を介したもので、県独自の緊急事態宣言の解除を前に、県は感染対策の徹底を呼び掛けている。県内のクラスターは計127例。

 125例目のクラスターが確認された那覇市内の飲食店では、20~40代の利用客と従業員計7人の陽性が判明した。県によると、同市内の接待を伴う飲食店で発生した123例目のクラスターから派生した。8日に123例目の飲食店を利用した陽性者が、11日に同市内のバーや居酒屋など5店舗を訪れていた。陽性者は飲食店を訪れた当時、発症前だったとみられる。

 クラスターが確認されたのは5店舗のうちの一つで、店では閉め切った空間でカラオケサービスを提供していた。

 那覇市の高齢者施設で確認された126例目のクラスターは、利用者3人と職員2人の感染が判明した。県は感染拡大の要因に、換気が十分でない中でカラオケを行ったことや、利用者のマスク着用が徹底されていなかったことを挙げた。

 127例目の浦添市の居酒屋で開かれた友人同士の飲み会では、参加した20~40代5人全員の陽性が確認された。県の糸数公保健衛生統括監は「飲食関係の感染が増えてきている印象がある。対策を取らなければ、飲食店を中心に感染が広がることもある」と強調した。