辺野古新基地建設、南側区域も追加でかさ上げ 海面から4メートルの高さに


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向け、沖縄防衛局は24日、埋め立て予定地南側の区域(約33ヘクタール)で4月22日以降、追加の土砂投入に入ることを県に通知した。現在、海面から3.1メートルの高さまで埋め立てており、その工事が終わり次第、海面から4メートルの高さにまでかさ上げする。終了予定を9月末とした。

 現在続けている海面から3.1メートルの高さまでの埋め立ては当初、今年9月末までの予定だったが、防衛局は24日、5月14日までに早めると県に通知した。

 辺野古側の埋め立て予定地は最終的に海面から5.7~10メートルの高さまで積み上げる設計で、完成にはほど遠い。隣接する別の区域(約6.5ヘクタール)では3月29日から、かさ上げ工事を実施する予定だ。

 県への通知は、埋め立て工事の際に必要となる県赤土等流出防止条例に基づく。県は赤土流出対策に問題点があると判断すれば、事業者である防衛局に協議を求めることができる。