大浦湾のサンゴ、天然記念物に指定を 自然保護協が沖縄県教委に再要望


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
大浦湾

 日本自然保護協会(亀山章理事長)は25日、名護市大浦湾チリビシのアオサンゴ群集と長島の洞窟を天然記念物に指定するよう求める要望書を県教育委員会に提出した。同協会はこれまでも指定を求めてきたが、同日までに賛同する約2万6千筆の署名が集まったとして、再び要望した。県教委は天然記念物の指定について、希少価値だけでなく、人々から親しまれていることも条件となると説明し、難色を示している。

 大浦湾チリビシのアオサンゴ群集や長島の周辺海域では、米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設工事が進んでいる。

 日本自然保護協会の要望書は、今年1月に名護市議会がチリビシのアオサンゴ群集と長島を天然記念物に指定するよう求める意見書を可決したことを指摘。インターネットと紙の署名でも2万5925筆の賛同が集まったとし、「名護市民と世界の2万5925人が関心を持ち、親しんでいる」と強調し、県教委に再検討を求めた。