オリックス・宜保翔、スタメン狙い猛ダッシュ 「強く振る、強く投げる」を意識


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紅白戦で左中間を破る安打を放ち、三塁を狙うオリックスの宜保翔=9日、宮崎市のSOKKENスタジアム(ジャン松元撮影)

 オリックスの宜保翔(20)=KBC未来高出=は今季、1軍定着、開幕スタメンを狙い闘志をみなぎらせている。初球から迷いなく振りきる思い切ったスイングや俊足強肩から繰り出す軽やかな守備を持ち味に、激烈なスタメン争いに名乗りを上げる。 (上江洲真梨子)

 昨年5月、右手の疲労骨折で一時離脱し、復帰後も思うような結果が残せずくすぶり続けた。1軍10試合出場で打率1割1分8厘と悔しいシーズンとなり、雪辱を期して挑む今季は「開幕1軍を目指す」。練習試合から首脳陣へ猛アピールを続け、その座を奪いに行く。

 昨年9月に1軍再登録され、西武戦でプロ初打点を挙げるなど復調の兆しはあった。だが、手術後は右手をかばうフォームや握力低下で思うようなスイングができず、納得のいくシーズンではなかったという。

 不完全燃焼だった昨季の分を取り戻すように、キャンプは「強く振る、強く投げる」を意識し、バットを持つ手にも自然と力がこもる。内野陣には、太田椋や紅林弘太郎など長打力のある期待の若手も多く、厳しいポジション争いがすでに始まっている。スタメンを勝ち取るためにも「体の強化を含めて、トータルでのレベルアップが求められる」と焦らず着実なバッティングスキルの向上を掲げる。

 「2軍より1軍の試合で、勝利に貢献したい」。20歳の有望株が、シーズン開幕へ向け猛ダッシュをかける。

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