玉城デニー知事は27日の記者会見で緊急事態宣言の終了後も引き続き県民に求める感染予防策を発表した。会食は2時間以内4人以下で同居家族とする、飲食を伴う謝恩会や歓送迎会の自粛、卒業旅行など大人数での旅行を控えることなどを盛り込んだ。玉城知事は「一気に対策を緩めると、せっかく抑え込んだ感染がリバウンドし、第4波の再燃を許してしまう」と、対策の徹底を求めた。
昨年3月には、3連休の県外との往来で感染が拡大した。4月にかけては年度替わりのイベントシーズンに入る。大城玲子保健医療部長は27日、「緊急事態宣言解除イコール全てOKではなく、再発警戒段階へ移行するというイメージを持ってほしい」と強調した。
県の対処方針として、会食については引き続き、同居家族などと「2時間以内・4人以下」で、飲食中は会話を避け、飲食の時以外はマスク着用を求めた。
県境をまたぐ往来については、首都圏の1都3県との往来は引き続き自粛を求める。それ以外の地域から帰省などで訪れる際には、事前に出発地でPCR検査や抗原検査を受検することなどを要望した。県は、那覇空港でPCR検査体制を整備しており、事前に受けられなかった場合の活用を呼び掛けた。
卒業旅行をはじめ大人数の旅行はなるべく控え、飲食を伴う歓送迎会や謝恩会などの自粛も要望。卒業式や入学式は規模の縮小を検討し、症状がある人はオンラインで参加できるよう対応の検討を求めた。
玉城知事は、感染は(1)接触(2)飛沫(ひまつ)(3)マイクロ飛沫―で起きると説明。(1)は手洗いや消毒(2)はマスク着用(3)は換気でリスクを下げられるとし「大切なのは一人一人が対策を理解し徹底していくことだ」と呼び掛けた。