海自が訓練認める 慶良間周辺28日 低空飛行は否定


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 【座間味・渡嘉敷】2月28日に慶良間諸島周辺で住民が軍用機とみられる機体の低空飛行を目撃していた件で、海上自衛隊那覇基地が3月1日、本紙の取材に「訓練で飛行していた」と認めた。機体はP3C哨戒機で本島南側の訓練空域から同基地の那覇飛行場に戻る途中で、「規則に基づく高度約300メートルで飛行した」としている。

 地元住民から飛行に不安の声が上がっていることについては「島民に恐怖心を与えるために飛行しているのではなく、あくまで航空法に従って実施する航空機の安全運行に必要な訓練です」とコメントした。訓練の詳細に関しては「お答えを差し控える」とした。

 海上自衛隊那覇基地は慶良間諸島上空を飛行したことについて、同諸島の北側と南側が、那覇空港の管制機関に機体の位置を通報する「位置通報点」に設定されていることを挙げた。目視で機体の位置を判断する「有視界飛行」をする際は、位置を通報することが法で定められている。

 2月28日に同機が慶良間諸島周辺を南下するのを目撃した阿嘉島の男性は、慶留間島(標高157メートル)と同じくらいの高さで飛行しているように見えたと話し、「島の上空の飛行がどうしても必要であれば、住民に説明会をしてほしい」と要望した。

 一方、2月27日早朝に慶良間諸島で軍用機とみられる大型機が低空飛行していた件について、海上自衛隊と航空自衛隊は所属機ではないと否定した。