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コロナで休校…小5が毎朝早起きして弁当作り 気づいた大切なこと


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 弁当作りや料理に取り組んだ体験をテーマにした作文コンクール「弁当の日おいしい記憶のエピソード」(共同通信社主催)で、沖縄県南城市立玉城小5年の吉川結尋(ゆじん)さん(11)が最優秀賞の「弁当の日賞」に輝いた。3日、同校で表彰式があり、共同通信社の儀間朝浩那覇支局長が表彰状を贈った。同コンクールは2018年度から小中学生を対象に実施しており、本年度は全国から2951点の応募があった。

 吉川さんの作文には、昨年、新型コロナウイルスの感染拡大で学校が臨時休校となる中、仕事へ行く父のために毎朝弁当を作るエピソードがつづられる。審査員は「日常的に台所に立ち続けているあなたが、家族みんなの絆を深めている事実に感動した」と講評した。

共同通信社の儀間朝浩那覇支局長(左)から表彰状を受け取る吉川結尋さん=3日、南城市立玉城小学校

 吉川さんは学校再開後も毎朝午前5時20分に起き、弁当作りに励む。具材はギョーザの皮で包んだグラタンやサンドイッチなど多種多彩。厚焼き卵も作れるようになったという。吉川さんは「お父さんから『おいしい』や『ありがとう』と言ってもらえるのがうれしい」と笑顔を見せた。父・太朗さん(47)は「娘の作った弁当が毎日食べられるので、とても幸せ」と喜んだ。

 吉川さんの受賞した作文「新型コロナとお弁当」の全文はこちらで紹介している。
 

吉川結尋さんが父・太朗さんのために作った弁当(吉川太朗さん提供)

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