公営監置所の掲載求める 沖縄県精神保健福祉会連合会 那覇市制100年誌に


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記念誌への公営監置所の写真掲載などを要請する県精神保健福祉会連合会の山田圭吾会長(左から3人目)と原義和監督(左端)ら=5日、那覇市役所

 沖縄県精神保健福祉会連合会(沖福連)の山田圭吾会長らが5日、那覇市役所を訪れ、精神障がい者を隔離した公営監置所の写真を、5月発刊予定の市制100周年記念誌に掲載するよう求めた。市は記念誌に掲載する写真を募集し、沖福連が公営監置所の写真を送ったが、不採用となっていた。市は要請に対し、記念誌ではなく広報誌の4月号に掲載する考えを示した。

 沖福連が掲載を求めた写真は、医師の岡庭武さんが1964年に那覇市役所真和志支所の公営監置所を撮影したもの。公営監置所は行政が設置し、自宅敷地内に隔離小屋を造れない家庭などが利用した。

岡庭武医師が1964年に撮影した那覇市役所真和志支所の公営監置所(県精神保健福祉会連合会提供)

 市の担当者は「記念誌の写真は風俗の変遷が分かるものや郷愁を醸すものという視点で選んだ。記念誌は購入者や図書館で借りた人が見られるが、広報誌は市内全世帯に配布されるので、より知ってもらえるのではないか」と話した。

 障がい者隔離に関する映画「夜明け前のうた 消された沖縄の障害者」を監督した原義和さんも沖福連と共に要請し、広報誌への掲載を評価した上で「100年後も残るような記録にしてほしい」と話した。

 沖福連は市が公営監置所について調査・検証することも要請した。市側は「関係部局と調整して回答する」とした。

 原さんは「市がこの写真にどう向き合うかが問われている。次の一歩を検討してほしい」と訴えた。