選手、関係者から信頼されるように 女子サッカー1級審判員 山内 恵美さん<国際女性デー>


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女子サッカー1級審判の資格取得後、主審として初めて笛を吹く山内恵美さん=2月28日、中城村のごさまる陸上競技場

 ホイッスルを手に、グラウンドをはつらつと駆け抜ける山内恵美さん(37)=宜野湾市。県内で3人目の女子サッカー1級審判員だ。長男・玲音さん(16)、次男・颯斗さん(12)の息子2人がサッカーをしていることが、審判を志すきっかけとなった。

 2013年の4級取得から経験を積み重ねて、今年2月に日本サッカー協会(JFA)から1級審判の資格が認められたばかり。厳しい体力テストの通過が第一条件で、次に筆記、実際の試合での実技に進む。「自分の中では手応えも課題もありといった感触だった」と語る。今年は国内女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)の1、2部へと活動の場が広がり、県外と行き来することになる。

 1級取得後の2月下旬、中城村のごさまる陸上競技場で主審として初の試合に臨んだ。全保連琉球デイゴス―伊賀FCくノ一三重(なでしこリーグ1部所属)の親善試合。「緊張したが、楽しみながらできた」とデビュー戦で堂々と笛を吹いてさばいた。

 女子サッカーは今年9月に国内初のプロリーグ「WEリーグ」が発足する予定だ。アマチュアのなでしこリーグの上位に位置することになる。将来はトップリーグでの活動も視野に入れるが、1級審判員としての挑戦はまだ始まったばかり。「まずは選手、関係者から信頼されるような、安心して試合を任せてもらえるような審判になりたい」と一歩ずつの成長を誓う。
 (大城三太)