沖縄県国頭村のオクマビーチで、夜空に光る虹「月虹(げっこう)」が現れた。村で自然ガイドをしている大山章さん(57)が今月1日に撮影に成功した。沖縄気象台によると、月虹が観測されるのはきわめて珍しいといい、担当者によると「これまでに、沖縄本島で観測したという記録を見たことがない」という。2016年には、国立石垣島天文台が観測している。
月虹は月の光が大気中の水滴で屈折し虹となって見える。夜空が暗く、空気が澄んでいる事が発生の条件という。
大山さんがガイドの一環で訪れる場所の下見を終え、帰宅する途中に発見した。当初は白いアーチに見えたというが、雲の合間に月の強い光が入ると、7色に変わったという。大山さんは「ハワイでは月虹を見ると幸せになれるという。最高の気分だった」と喜んだ。