夢をかなえるには? コザ中、記事を読み議論 努力、支援、挑戦 何が必要か


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
「夢と目標の違い」ついて話し合う生徒たち=2月26日、沖縄市のコザ中学校

 【沖縄】沖縄市のコザ中学校(島村一司校長)で2月26日、新聞記事を活用したキャリア教育授業が行われた。1年1組の生徒が参加した。琉球ゴールデンキングスの並里成選手が夢をかなえるまでの挑戦や思いを伝える記事を読み、「夢を目標に変えていくために必要なこと」について考えた。

 授業の考案者は日本新聞協会認定NIEアドバイザーで、同校の松田美奈子主幹教諭。担任の金城睦邦教諭と授業を行った。夢をかなえる人のプロ意識や職業観を読み取り、生徒が自分の夢と目標について具体的に考え、進路決定に生かすことを狙いとした。

 使用したのは昨年5月13日付琉球新報の連載「みんなにエール」の記事。「身近な選手がNBAで戦う姿を見て、『夢から目標に変わった』と挑戦を決意した」という一文を紹介し、「夢と目標の違いは何か」と問い掛けた。

 生徒たちはグループで話し合い「夢を目標に変えていくためには何が必要か」について議論。屋良帆乃花さん(13)のグループは努力・時間・周りのサポートのうちどれが一番必要か激論を交わした。屋良さんが「サポートがなければ練習する場所も時間もつくれない」と話すと、仲栄真琉空さん(13)は「個人でも練習できる。必要なのは努力だ」と返した。他のグループからは「小さなことでも毎日続けて挑戦することが夢につながる」などの意見が出た。

 授業を視察した県教育庁義務教育課の山内かおり指導主事は「県が目指すのは、自分で考え計画して行動に移すことのできる児童生徒像だ。今回はそれにつながる授業で、生徒たちは夢をかなえるためには計画や努力が大切だと学ぶことができたと思う」と話した。