<東日本大震災10年>「混迷」「防災」「語り継ぐ」…沖縄の当事者・支援者ら座談会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
震災から10年を振り返る(右から)長堂政美さん、小口幸人さん、桜井野亜さん、鈴木伸章さん=2月26日、那覇市泉崎の琉球新報社

 琉球新報社は東日本大震災から10年となる3月11日を前に、被災者や支援団体関係者らを招き、課題や支援の在り方について考える座談会を那覇市泉崎の本社で開いた。沖縄じゃんがら会代表の桜井野亜さん(48)、南山法律事務所弁護士の小口幸人さん(42)、福島・沖縄絆プロジェクト副理事長の鈴木伸章さん(73)、NPO法人防災サポート沖縄理事長の長堂政美さん(71)が意見を交わした。

 桜井さんはこの10年について「混迷する時期が圧倒的に長かった」と振り返った。鈴木さんは課題について「若者が戻る環境づくりがなされていない」と指摘した。小口さんは「災害時に差別に基づいた発想が現れる」として、語り継ぐ意味を説いた。沖縄からできることについて、長堂さんは「防災を強化・充実させる体制を」と呼び掛けた。

座談会の詳細はデジタル版(紙面ビューアー)10日付28~29面に
https://ryukyushimpo.jp/pages/ryukyushimpo_digital.html