普天間飛行場周辺騒音 最大値123デシベル 苦情数も最多 市民「心臓止まりそう」 外来機F35B連日飛来


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 【宜野湾】米軍普天間飛行場に米軍岩国基地(山口県)からF35B最新鋭ステルス戦闘機が8~10日に連日飛来し、10日午後8時19分に宜野湾市の上大謝名で123・9デシベルの騒音を記録した。本年度、市内で観測された最大値だった。市に本年度、寄せられた米軍機騒音に関する苦情は11日までに704件となり、市が記録を始めた02年以降で過去最多を更新した。

 苦情はこれまで18年度の684件が最多だった。10日、市には1日当たり本年度最多の22件の苦情があった。大半が戦闘機に関する訴えで「恐ろしい」「心臓が止まりそう」「人間が住む場所ではない」などの声があった。11日にも「10日の騒音がひどかった」など9件の苦情があった。

 3月は11日までの苦情が62件に上り、2月の60件を上回った。F35飛来による影響が大きいとみられる。本年度、普天間飛行場には外来機の飛来が相次ぎ、常駐機の午後10時以降の飛行も繰り返されている。

 10日は特にF35などの騒音が激しく、上大謝名では午後6時40分にも123・3デシベルを観測。市野嵩でも午後7時34分に108・3デシベルを記録した。120デシベルはジェットエンジンの直近の音に匹敵する騒音とされる。

 市は米軍に外来機の飛来禁止を伝えるよう沖縄防衛局に申し入れた。

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