新型コロナ 高齢者ワクチン接種 来月12日からうるま、宮古島で開始 県内新規38人、緊急宣言解除後最多


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 県は12日、4月12日に始まる65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種に向け、4月5日の週に届く2箱(1箱195瓶)はうるま市と宮古島市に配分すると明らかにした。3月12日の新規感染者は10代から90代以上の38人だった。30人台となるのは32日ぶりで、緊急事態宣言解除後、最多となった。

 米ファイザー製ワクチンは1人2回接種する必要がある。1瓶当たり5回の接種だと1箱で975回分。人数にするとこの半数で、500人に満たない。県は接種対象の選定については「市町村に任せる」とした。

 県は2市を選んだ理由に、シミュレーションなどの接種準備が整っていることを挙げた。県内では4月12、19日の週に各10箱、同月26日の週に全41市町村分が届く。全市町村で接種が始まるのは4月の終わりから5月初めごろの見込み。6月末までに高齢者32万2千人の2回分のワクチンの配送が完了する見込み。

 12日の新規感染者のうち19人は接触感染と推定され、内訳は家庭内7人、飲食4人、施設内3人、職場3人、友人知人2人。年代別では10~30代の若年層が21人で過半数となった。行政検査79件で8人、保険診療で27人、検査事業で3人の陽性が確認された。

 累計感染者数は8445人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は9・87人で全国5位。一方、警戒レベル判断指標は重症者用病床占有率が8・3%となり、第1段階に引き下げられた。米軍関係の新規陽性者はいなかった。