南部の土砂採取断念「議会は意見書を」 沖縄戦遺骨収集の具志堅さん要請


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本島南部での土砂採取計画断念を訴える具志堅隆松さん=16日、県庁

 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん(67)は16日、沖縄県庁で記者会見し、防衛省が本島南部で計画する土砂採取計画の断念を国に求めるよう、県議会や県内市町村議会に要請文を提出する考えを示した。各議会で議員提案による意見書可決を要請する。

 沖縄戦戦没者の遺骨が残る本島南部の土砂が名護市辺野古の新基地建設に使われる可能性があり、約40年遺骨収集を続ける具志堅さんは「需要をつくり出す国の計画そのものを断念してもらいたい。それを求める根拠として、議会の賛同がほしい」と訴えた。

 県内では、宜野座村議会が本島南部の土砂採取計画に反対する意見書案を審議中。具志堅さんは17日、県議会や那覇市議会の事務局を訪れ、計画断念を国に求める要請文を直接提出する予定で、宜野座と那覇を除く県内39市町村議会にも郵送する。