久米至聖廟(孔子廟)のために那覇市が土地を無償提供していることについて最高裁が違憲と判断したことを受け、市が久米至聖廟を管理する久米崇聖会に、直近5年分の使用料など約3千万円を請求する予定であることが18日、分かった。同日に開かれた市議会2月定例会で、金城康也都市みらい部長が明らかにした。金城部長は「手続きなどの調整が整い次第、請求したい」と述べた。
久米至聖廟に関する使用料は年間576万7200円。地方自治法で自治体の金銭債権の時効が5年と定められているため、請求日から過去5年分の支払いを求める。日割りで計算するのかなど、請求額の詳細は未定。判決で、請求しないことは違法とされた、2014年4月から同年7月までの使用料約181万円も請求する。
市の担当者は「まず過去の使用料について請求する。今後の使用料についても弁護士と相談しながら進めていく」と話した。