沖縄知事「第4波の入り口」 感染者週700人の恐れも…リバウンドに強い危機感


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会見する玉城デニー知事=19日、県庁

 沖縄県の玉城デニー知事は19日夕、県庁で記者会見し、2月末の県独自の緊急事態宣言終了以降、県内の新型コロナウイルスの新規感染が増加傾向にあり、「感染の拡大が始まっている 第4波の流行の入り口に立っているのではないかと非常に強い危機感を持っている」と述べ、県民や来訪者に対して感染拡大防止対策の徹底をあらためて強く呼び掛けた。

 県は直近の感染拡大の傾向として、(1)20~50代の青年・壮年層で増加(2)主に中部地区や那覇南部地区に感染が集中し、加えてスポーツ合宿による県外からの移入例が発生(3)歓送迎会などの飲食関係や福祉施設、家族内でのクラスター(感染者集団)が発生(4)模合や歓送迎会、職場の打ち上げなど飲食関係の感染が増加傾向―の特徴があると指摘。県が警戒レベルを判断する指標も上昇し、玉城知事は「感染拡大がリバウンドしているという様相を呈している」と説明。今月18日は43人、19日は44人と、1日あたりの新規感染者数も増え続けている。玉城知事はこのままの感染拡大のペースが続くと「4月15日ごろには1週間に700人以上の新規感染者が出る」と強い危機感を示した。

 県は3、4月は、進学や就職、転勤などに伴う人の移動が増える時期を迎えることから、県民の往来について出発地でのPCR検査の受検や、歓送迎会などの自粛、卒業・入学式や入社式等の分散開催など、感染防止対策の徹底を呼び掛けた。