【東京】沖縄の女性が、かつて手に彫っていた入れ墨「ハジチ」の写真展が中央区の銀座わしたショップ本店で開かれている。31日まで。報道カメラマンの山城博明さんが1969~90年に撮影した写真24枚が並ぶ。山城さんの写真集「新版 琉球の記憶 針突(ハジチ)」を刊行する高文研は来場を呼び掛けている。
ハジチは沖縄で琉球王国の時代から女性が手に彫っていた入れ墨。施した理由や模様は本島や各離島で異なる。1899(明治32)年の入れ墨禁止令後はハジチをする女性は減っていった。
山城さんは大学生の頃から、県内各地でハジチをした女性を写してきた。
今回の写真展では貴重なカラー写真を中心に展示されている。銀座わしたショップ本店によると、写真展開幕後から親子連れなどが次々と訪れ、興味深く写真に見入っていたという。