生放送で津波訓練「スタジオが浸水」防災呼びかけ エフエム那覇、初の特別番組


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防災訓練の一環で「おきなわTOWER」から生放送するエフエム那覇の奈良蓮社長(左)と國吉雅司局長=5日、南風原町新川

 コミュニティーFM局のエフエム那覇は5日、防災訓練の一環で、南風原町新川の無線基地局「おきなわTOWER(タワー)」から特別番組の生放送をした。那覇市の沖映通りにあるエフエム那覇のスタジオが地震・津波により浸水したと想定し、おきなわTOWERに簡易ブースを作った。同局初の試み。

 特別番組はエフエム那覇の奈良蓮社長=写真左=と國吉雅司局長=同右=がパーソナリティーを務めた。リスナーと共に約1時間、防災について考えた。奈良さんは、住民らでつくる「自主防災組織」の活動カバー率(全世帯数に対する自主防災組織の活動地域にある世帯数の割合)が、沖縄は全都道府県で最も低いことや、避難所の種類などについて紹介した。

 リスナーからは、「ペットが入れない避難所もあるので知っておいた方がいい」「家族と地震の直後はお互いを探しに行かず、それぞれで避難することを決めている」との投稿があった。

 防災士の資格も取得した奈良さんは「実際に災害が起きたとき、どう情報を集めて放送するかも課題。いろんな所と連携して防災意識を高めたい」と話した。