沖縄知事「強い措置検討も」コロナ2月の3倍ペース 68人感染発表 


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記者会見でコロナの患者急増に強い危機感を表明する玉城デニー知事

 沖縄県の玉城デニー知事は24日、県庁で緊急の記者会見を開き、新型コロナウイルスの新規感染者数が68人確認されたと発表した。1週間当たりの新規感染者数は2月末の県独自の緊急事態宣言終了時と比べて3倍近くになっていると説明。20~40代の飲み会を中心に感染が広まっているとして、当面は5人以上の歓送迎会やホームパーティーを含めた宴会の開催を自粛するよう求めた。その上で「今、県民の協力が得られなければ、第4波にそのまま突入し、今後、強い措置もまた検討せざるを得ない状況になるかもしれない」と強調した。

 玉城知事は20~40代の若い年代が感染者数の約62%を占めると説明。現時点では若い世代中心の流行のため入院者は多くなく、医療機関の負担はまだ重くないとしつつも、「典型的な流行の立ち上がりを示している。今後、高齢者層に感染が広がってしまうと、医療機関の負担が一気に増して、流行も長期化してしまう」と警戒を呼び掛けた。

 観光客に対しては沖縄に来る前に、県民に対しては、リスクがある会合などに参加した場合はPCR検査を受けることを呼び掛けた。

 県内のコロナ感染は、前日も75人で、2日連続で70人前後と急伸。2月下旬は、10~20人台で推移していた。

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