基地110番が苦情でパンク、普天間F35飛来 宜野湾で最大123デシベル


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宜野湾市役所

 【宜野湾】F35B最新鋭ステルス戦闘機などが米軍普天間飛行場へ飛来した10日夜、宜野湾市の基地被害110番へ苦情が相次ぎ、パンク状態になっていたことが分かった。同110番は当時、留守番電話の録音可能時間30分を超え、つながらない状態となった。市の米須良清基地政策部長が、24日の市議会一般質問で上里広幸議員(和みクラブ)の質問で明らかにした。

 市は10日、2020年度中で1日当たり最多となる22件の苦情を受けたが、実際はさらに多かった可能性がある。同110番は、市役所の業務時間(午前8時半~午後5時15分)外は留守電となっている。

 10日は同110番につながらないため、市役所の警備員にも苦情の電話があったという。米須部長は「録音ができずおわび申し上げる。苦情、意見の吸い上げができるよう運用を見直すなど、改善に向けて取り組む」と述べた。

 F35は、10日午後6時40分~午後9時8分ごろ離着陸し、最大123.9デシベルの騒音を発生させた。海軍P8対潜哨戒機が午後7時すぎ~午後9時ごろタッチ・アンド・ゴー訓練を繰り返した。

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