沖縄コロナ、新規は若者に集中 都市部や飲食・接客業で増加 松山では無料PCR開始


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスの新規感染者数が27日、県独自3度目の緊急事態宣言解除後の数字として3日連続で最多を更新した。この日の新規感染者の傾向は「20代」「那覇市」「飲食・接客業」が突出する。県は1月の流行よりも増加率が高いとの見方を示しているが、感染の広がり方は異なると見ている。

 27日の新規感染者は、20代の41人を筆頭に、30代以下で全体の3分の2を占めるほど、年代別では若年層の感染者が際立った。地域別では那覇市38人、宜野湾市14人、浦添市11人、沖縄市8人、うるま市7人などとなっており、人口が集中し若者が集まる都市部に集中している。

 県は緊急事態宣言が発出された1月よりも増加率が高まっていると指摘する。一方、1月の場合は若年層で感染が広がった後に高齢者の感染者が増えたが、現時点では「若い人限定の感染が目立つ」と指摘する。27日の新規感染者では70代以上は4人だった。県は感染の広がりが若年層に限定されれば「(増加傾向が)改善することもあり得る」との見方を示し、引き続き感染防止対策の徹底を呼び掛けている。

 一方、県は27日、県内最大の繁華街がある那覇市松山の接待・接触を伴う飲食店の従業員を対象に無料のPCR検査を開始した。これに先だって26日夜には無料クーポン券千枚を配布した。1日当たり100人、計1600人規模の検査を想定している。県によると27日現在、検査数は分かっていないが、今後は県の発表に検査結果が反映される。今後の動向が注視される。