「地域に根ざす」「お米で笑顔に」「100年先を」…新報活動賞、受賞者の言葉


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社会、地域振興、教育、産業、文化・芸術、出版の各部門で功績を残した第43回琉球新報活動賞の受賞者=31日夜、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 31日夜、那覇市の琉球新報ホールで開かれた第43回琉球新報活動賞の贈呈式では、賞を受けた3団体3個人の歩みをたどるスライドの上映などもあった。出席者からは盛大な拍手が送られ、受賞者は今後のさらなる飛躍を誓った。

 居酒屋味自満チェーン代表の伊禮門清吉氏は「人の役に立ちたいという思いから、積極的に社会貢献活動を続けてきた。一人一人の善意ある行動で全ての人が平等に恩恵を受ける世界が訪れることを願う」と話した。名護・さくらの会の儀保充会長は「受賞を大きな励みに、今後も桜の普及を通じ『日本の春は名護から始まる』のキャッチフレーズで、地域に根差す活動にまい進する」と力を込めた。

 アートキャンプ2001実行委員会代表の朝妻彰氏は「私一人ではなく、周りの思いや努力が結集していただけた賞だ。障がいがある人もない人も共に学び、働き、暮らせる社会をつくるため、今後も活動を続けたい」と述べた。

 沖縄食糧の中村徹代表取締役社長は「県民の食を担う企業として創業100年を目指し、お米を通じ皆さまを笑顔にし、さらなる安心安全を提供できるよう努力する次第だ」と決意した。女流組踊研究会めばなの山城亜矢乃代表は「組踊を通し私たちに何ができるかを模索してきた。会のテーマ『100年先につながりますように』を継続し、人と人をつなぎ郷土愛の心を結ぶ活動にまい進する」と笑顔で語った。

 県立芸術大名誉教授の加治工真市氏は、司会による代読で「沖縄の島々、村々の方言は伝統文化を映し出す鏡だ。この受賞が琉球方言大辞典の出版事業へ一つの呼び水になることを願う」とメッセージを寄せ、感謝を表す鳩間方言のあいさつで締めくくった。