キングスU15、4位 Bリーグチャンピオンシップ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグのU15ユースチームによる全国大会「U15チャンピオンシップ2021」最終日は30日、東京体育館で決勝までを行った。琉球ゴールデンキングスU15は準決勝で秋田ノーザンハピネッツU15と対戦し、第4クオーターに一時1点差まで詰め寄ったものの、69―80で敗れた。3位決定戦はアースフレンズ東京ZU15に61―90で負け、4位に終わった。大会は名古屋ダイヤモンドドルフィンズU15が優勝した。大会を通し、最もチームを盛り上げた選手に贈られるMIP賞にキングスU15の平良宗龍(金城中2年)が選ばれた。


準決勝で粘り 精神面で成長

キングスU15―秋田U15 鋭いドライブで得点を狙う平良宗龍=3月30日、東京体育館(Bリーグ提供)

 優勝を目指しながら、初戦敗退の悔しさを味わった1月上旬の全国U15選手権から3か月弱。将来性豊かな選手が集うBリーグユースチームの全国大会でキングスU15が輝きを放った。

 存在感が際立ったのは準決勝の秋田戦だった。18点もの大差を付けられて迎えた第4クオーター。エース平良宗龍の個人技や須藤春輝主将を先頭とした激しい守備で波に乗り、残り約3分で1点差まで詰め寄った。最後は再び突き放されたが、須藤は「ベンチも含めて一丸となり、自分たちの時間帯を増やせた。負けはしたけど、いいプレーができた」と振り返る。

 この試合で32得点を挙げた平良は大会を通して高い得点力を発揮し、MIPを受賞。「1月に1回戦で負けた悔しさもあって『絶対勝ってやる』という気持ちだった。全国大会に対する慣れや仲間の協力もあって伸び伸びプレーできた」と晴れやかに語った。

 山城拓馬HCは「試合に入る前にしっかり準備し、チームとしてベンチの盛り上がりをコートに持っていけた」と評する。選手それぞれが精神面の成長を体現した3日間だった。