那覇市泉崎の県警本部で31日、退職者辞令交付式が開かれ警察官53人、一般職7人計60人が慣れ親しんだ庁舎を跡にした。
辞令交付式で退官者一人一人に辞令を手渡した日下真一本部長は「昭和から令和の時代において、厳しい治安情勢の中、暴力団対立抗争、米軍人等による事件、事故など数多くの困難な警察事象があった。長年にわたる労務に対し、心からお礼を申し上げる」などと、あいさつした。
式を終えた退官者らは、後輩職員や家族らのつくる花道を通り、抱えきれないほどの花束や、寄せ書きを受け取り、警察官としての職務に幕を閉じた。
2000年の九州・沖縄サミットで、ドイツ首相の警護に当たった崎原永克前刑事部長は「思い出深い、有意義な警察人生だった」と振り返り、出迎えた孫娘らからねぎらいを受けた。ウチナーグチの普及に尽力し、方言ポリスとして親しまれた小渡鍚幸さんは「ぐすーよーのうかじなかい、いいひれーしみうち、いっぺーにふぇーでーびる(県民の皆さんのおかげで、良き付き合いができた。ありがとう)」と述べ、目頭を熱くした。
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