10年かけて気仙沼から沖縄の海岸に漂着 10歳の小学生が発見


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震災時に流出したと思われる漂着物を見つけた久田愛李奈さん=今帰仁村内の海岸

 【今帰仁】今帰仁村の天底小学校4年生で渡喜仁区に住む久田愛李奈さん(10)は、小学2年生から自宅近くの海岸をきれいにしたいと自主的にビーチクリーン活動を行っている。久田さんは、このほど活動中に「気仙沼魚市場」の文字が書かれた漂着物を発見した。10年前の東日本大震災の際に宮城県から流れたものとみられる。

 父親の友也さん(46)は「震災時、娘は生まれてまだ1カ月で、その子が10歳になり10年目に気仙沼からの漂着物を見つけたことは感慨深い」と海を見つめた。

 愛李奈さんは「もう3・11のようなことがおこってほしくないと思い願いを込め黙とうした」と親子で海に向かい手を合わせたという。
 (新城孝博通信員)