首里城やチョコ、教材に STEAM学習 県内3社が制作


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首里城、チョコレートを題材に開発した教材の内容を説明するグッジョブおきなわプロジェクトの喜屋武裕江代表(左)とケイオーパートナーズの宮國真由美マネージャー=3月日、那覇市の沖縄総合事務局

 教育分野に携わってきたケイオーパートナーズ(那覇市)は、グッジョブおきなわプロジェクト(同)、サン・エージェンシー(同)と連携し、STEAM学習(スティーム=分離融合型の課題解決学習)用の教材として、首里城やチョコレートを題材にしたコンテンツを制作した。ケイオー社の宮國真由美マネージャー、グッジョブの喜屋武裕江代表が3月24日、沖縄総合事務局でコンテンツを披露した。

 STEAMは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術・デザインなど)、Mathematics(数学)の頭文字を合わせたもので、創造的な学びへとシフトさせる考え方や学習手法。

 首里城を題材にしたコンテンツは高校生向けで、世界遺産として登録された理由を科学的・文化的視点から分析し、「未来に遺(のこ)す」ことの意味を考える内容となっている。火災によって焼失したことも取り上げた。

 チョコレートを題材とした教材は、小学5年生から中学生向けに制作した。原材料となるカカオの生産国は経済的に貧しく、児童労働の問題があることや、発展途上国の生産者の経済的自立を目指して公正な価格で取引する「フェアトレード」の事例などを紹介した。

 いずれのコンテンツも動画とワークシートがセットになっていて、指導案もある。開発にあたり、学校現場の教員の意見も取り入れた。

 同コンテンツは、経済産業省が実施する「学びと社会の連携促進事業(未来の教室)」を活用して作成した。コンテンツは同事業のホームページから無料でダウンロードできる。URLはhttps://www.steam-library.go.jp/