県がコロナ対応新チーム 来週始動 空港・飲食店に重点対策


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沖縄県庁

 玉城デニー知事は2日、新型コロナウイルス感染症に関する空港での水際対策と、飲食店での感染防止対策の強化を図るため、県庁内に二つのプロジェクトチーム(PT)を設置することを明らかにした。いずれも関係部局を横断して構成することで、諸問題に多角的かつ早急に対応できるようにする。同日、感染症対策に関する要請で県庁を訪ねた座喜味一幸宮古島市長との面談で明かした。

 空港での水際対策は保健医療部や文化観光スポーツ部、土木建築部、企画部が連携し、離島を含めた空港でのPCR検査の拡充を目指す。飲食店における感染防止対策では保健医療部、商工労働部、文化観光スポーツ部、県知事公室特命推進課などが連携し、飲食店の巡回方法を含め、いかに感染防止対策の実効性を高めていくかを模索する。

 二つのチームは来週にも本格始動する見通しだ。玉城知事は「夏場に向け、時短要請している3週間で手立てを講じることができるかが非常に重要だ」と述べた。

 座喜味市長は知事に対し、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)である離島への優先的なワクチン接種と、宮古空港や下地島空港でのPCR検査の実施を求めた。また、来県者に対するPCR検査の規制強化を国に求めることも要請した。