宮古島の男性刺殺 39歳息子なお不明 県警、重要参考人で行方追う


この記事を書いた人 Avatar photo 米倉 外昭
警察犬を先頭に重要参考人の行方を捜索する捜査員=3日午後4時54分、宮古島市平良下里

 3日午前1時10分ごろ、宮古島市平良下里の民家で「兄が父親を刺した」と110番通報があった。宮古島市消防本部と宮古島署によると、この家に住む男性(61)が胸など複数箇所を刃物のようなもので刺され、心肺停止の状態で発見された。市内の病院に搬送されたが、同日午前2時3分に死亡が確認された。事件発生後、同居する息子(39)の所在が不明となっており、同署は何らかの事情を知っているとみて、重要参考人として行方を捜索している。

 現場では凶器となった刃物などの発見には至っておらず、重要参考人の息子が所持している可能性もあるとして、同署は市内で緊急配備を敷くなど、警戒に当たっている。3日午後11時半現在、息子の所在は確認できていない。

 捜査関係者などによると、3日午前1時ごろ、うめき声を聞いた別室にいた家族が、安否確認に向かったところ、重要参考人の息子が家を出て行くのを見た。直後、居間で血を流し倒れている男性を発見。現場周辺は住宅が点在しており、約100メートル離れた雑木林付近では事件に関連があるとみられる血痕が発見されたという。