ボリビア、大豆粕の価格規制 県系生産者ら抗議 道路封鎖しデモ


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オキナワ移住地の農協前での道路封鎖の状況

 ボリビアの大豆・小麦生産者協会(ANAPO)は、政府による大豆粕(かす)の価格規制を不服として、オキナワ移住地を含むサンタクルス県内7カ所で道路封鎖の抗議デモを実施した。

 オキナワ移住地はボリビア有数の農業地帯で、大豆や小麦の生産地。オキナワの農協のコロニア沖縄農牧総合協同組合(CAICO)や農業団体、生産者らも大通りで道路封鎖による抗議デモを行った。

 政府は輸出の取引数量の規制をして、国内市場への供給確保と価格の安定を実施しているが、養豚、養鶏、乳牛農家へ販売する大豆粕がおおむね1トン当たり280・350ドルで推移し、安値となっている。これは、生産者にとって1トン当たり50ドル以上の損失に相当している。農業関係者らは、大豆粕の価格帯と供給量割り当ての規制の撤廃を求め、デモ実施に至っている。

 大豆生産者の県系人らは「この事態に怒りを隠せない」と話す。

(安里玉元三奈美通信員)