平良SFLデビュー戦は4位 「車のセットももっと煮詰めないと」


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 自動車レース「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権」(SFL)の今季第1戦決勝が3日、静岡県の富士スピードウェイ(4563メートル、21周)で行われ、このカテゴリーでのデビュー戦となった平良響(コザ高出、TOM’S)は出走12台中、4位に入った。タイムは1位の名取鉄平と17秒744差の33分17秒322。第2戦、第3戦は同サーキットで4日に行われる。SFLは2019年まで41年間に渡って行われていた全日本F3選手権の後継大会で、平良が昨季、県勢初優勝を飾ったFIA―F4の一つ上のカテゴリーに相当する。今季は10月までに全17戦を行い、総合王者を決める。


気負いなく冷静な走り 次戦表彰台へ敗因見詰める

平良響が操る37番のマシン(SFLA提供)

 5番手スタートの平良響。今季はより高レベルな全日本スーパーフォーミュラ・ライツにステップアップしたが、気負いはなかった。「特に緊張もなく、むしろワクワクしていた」

 言葉通り、冷静なハンドルさばきでスタートと同時にイン側から前方をかわし、一つ順位を上げる。しかし、その後は上位の3台にじわじわと差を広げられていく。後続に詰められることはなかったが、最後まで順位は変わらず、そのまま4位で初戦を終えた。

 目標に置いていた表彰台に一歩届かず「ちょっと悔しい」と唇をかんだ。ただレース中から「(3位以上を)抜ける感覚はなかった」という。「自分のドライビング技術も原因だけど、車のセットももっと煮詰めないといけない」と冷静に敗因を見詰める。

 4日は午前8時から第2戦があり、午後3時55分からは第3戦という過酷なスケジュールだ。次戦こそ表彰台に上がるため「朝の路面コンディションはまた違うので、エンジニアとたくさん話した」と気持ちの切り替えは既にできている。最大の目標は年間王者。「焦らず、しっかりポイントを取りたい」。淡々とした声色で、力強く語った。