元教頭、天国からの贈り物「澄ちゃん文庫」オープン 大謝名小「本読んで心豊かに」


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 【宜野湾】宜野湾市立大謝名小学校(早田実校長)は同校元教頭の與那覇澄子さん(享年79)の遺言で寄付された1千万円を活用した「澄ちゃん文庫」の開設セレモニーを3月18日、同校図書室で開いた。

児童らと記念撮影する與那覇朝一さん(前列右から2人目)ら=3月18日、宜野湾市立大謝名小学校

 2000年に同校で37年の教職人生を終えた澄子さんが夫の朝一さん(83)に思いを託して寄付をし、文庫開設に至った。澄ちゃん文庫には6年生の佐野末音さんが描いた似顔絵シールを張り、10年計画で図書を増やす予定。

 セレモニーでは澄子さんの「読むことは心を豊かにし、書くことは考える力を高め、聴くことは想像力を広げ、話すことは勇気を生む」との思いの言葉が紹介された。6年の豊永紗来さんは「大謝名っ子をいつまでも愛してくれた澄子先生の思いを大切に受け継ぎながら、大切に活用していきます」とお礼を述べた。

 夫の朝一さんは「教職最後の学校で思いがいっぱいあった。本をいっぱい読んで知識を蓄えてください」とあいさつした。
 (喜納高宏通信員)