うるま市の農業用ハウス内で2人死亡 80代、熱中症か


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 1日午後8時8分ごろ、うるま市豊原の農業用ハウスで「80代の男性2人が倒れている」などと、119番通報があり、2人は現場で死亡が確認された。司法解剖の結果、脱水状態だったことなどから死因は熱中症によるものとみられる。

 うるま署と市消防本部によると、同市内の男性2人は、1日朝からハウス内で農作業をし、昼食後も続けた。夜になっても帰宅しないことから、様子を見に行った親族がハウス内で倒れている2人を発見。死後、数時間経過していたという。

 沖縄気象台によると、1日のうるま市の天気は晴れ、最高気温は26・6度。沖縄地方の日中の湿度は80%前後と、蒸し暑さを感じる状況だったものの記録的な暑さではなかった。例年4月は朝晩の寒暖差や日ごとの気温変化が大きい上、体が暑さに不慣れなため、急な気温上昇に体が適応できない状況が起こりやすいという。

 農林水産省生産局技術普及課の担当者によると、ハウス内は、外気より気温が上昇しやすく湿度も上がりやすいという。高い気温が予想される日の日中の作業では熱中症対策を心掛けてほしいと呼び掛けている。