沖縄県浦添市出身で吉本興業所属のお笑い芸人・宮川たま子さん(40)原作の4こま漫画「東京ざっ荘物語」の連載が、9日からウェブマガジン「琉球新報Style」で始まる。宮川さんの体験を基に、上京したウチナーンチュの女の子が、東京暮らしの中で感じたカルチャーショックや「あるある」の出来事をコミカルに描く。宮川さんは「文化の違いを笑いに変えて、上京したウチナーンチュにも元気を与える作品に育てていきたい」と意気込みを語る。
描画は、「宇宙戦艦ヤマト」や「キン肉マン」などのアニメーションの作画・演出監督を務めた、しらとたけしさん(75)。
共通の友人を介して2019年に知り合った2人は「お笑いのショートコントと4こま漫画には共通点がある」と意気投合。互いの持ち味を生かそうと作品づくりを始めた。これまでに浦添市や与那原町の広報誌や雑誌などに掲載してきた。
親子ほど年が離れた2人だが、コンビネーションは抜群。ネタができると宮川さんはすぐさま近所のカフェでしらとさんと会話を重ねて作品に仕上げる。
新聞社のコンテンツとして4こま漫画を連載するのは2人の夢だったという。しらとさんは「東京出身者からすると、何でもないことが沖縄の人にとっては違う景色に見えていると知り、とても新鮮」と原案の面白さについて語った。