辺野古土砂の調達先は「未確定」 防衛政務官、従来見解繰り返す 参院委


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県に開発の届け出が出されている糸満市米須の土砂採掘予定地=3月17日、糸満市米須

 【東京】防衛省の松川るい防衛政務官は6日の参院厚労委員会で沖縄戦戦没者の遺骨が残る本島南部の土砂を名護市辺野古の新基地建設に使用することについて「変更承認後に埋め立てに使用する土砂調達先は工事の実施段階で決まるものであり、県内県外のどちらから調達するかも含め、現時点で確定しているものではない」と従来の発言を繰り返した。その上で「遺骨の問題は大変重要だ。こうしたことを踏まえ、調達先については今後しっかり検討していきたい」と述べるにとどめた。社民の福島瑞穂氏への答弁。

 防衛局は昨年4月、県に設計変更の承認を申請した際、新たに南部地区を埋め立て土砂の採取候補地に追加した。

 採取候補地から南部地区を除外することについては「県内で本事業に(土砂を)出荷することが可能であるという回答を取りまとめたものである。特定の地域を外す必要があるものではない」と述べ、候補地からの削除は適切ではないとの認識を示した。